Das japanische Gedächtnis - 日本の想い、ドイツの想い

Besuch des Ehepaars Rode bei der Forschungsgruppe Tsingtau, Bericht zum Projekt Dr. Berliner

「丸亀のローデさん夫妻 Herr und Frau Rode in Marugame [12.4.18/ 小阪清行(丸亀)]

 

チンタオ・ドイツ兵俘虜研究会」 メール会報 0482号から

昨日(2012.4.17)Hans-Konrad Rode氏とBrigitte夫人が丸亀を訪問されました。Rode氏はMarburg大学やアルゼンチンのBuenos Aires大学で経済学を専攻され、その後東京でBoehringer Mannheim社の日本支社長を8年間勤められたようです。ご夫妻とも、読み書きは別として、日本語はかなり達者でした。

現在トリーアの独日協会副会長で、ベルリンでの「バルトの楽園」試写会では板東収容所について講演されたほど、ドイツ兵俘虜問題には詳しい方です。

なお、Brigitte夫人は約7年間NHKテレビのドイツ語講座で講師(小塩節氏、中島悠爾氏の時代)を勤められた由。

この度の丸亀訪問は、 ベルリーナー研究の一環。
ベルリーナーは戦後Marburg大学の学校組合Burschenbund Alsatia(反ユダヤ主義的Burschenschaftとは別物だとのこと)にクラブハウスを寄贈するほど、Burschenbundに思い入れがあったようで、ローデ氏は6月にMarburg大学Burschenbund Alsatiaでベルリーナーに関する講演を行うことになっております。この講演の梗概は以下の通りです。この講演の内容は、日本語に翻訳されることになっておりますので、しばらくお待ちください。ベルリーナーに関するかなり詳細な事実が紹介されるはずです。

 写真はオークラホテル丸亀での、ローデ氏と丸亀ドイツ兵俘虜研究会のメンバーとの情報交換会。ローデ夫妻を除いて、左より敬称略で、西川(日独協会)、小阪、田村、嶋田、赤垣、山下(日独協会)。なお、これに先だって、ローデ氏よりトリーア産のモーゼルワインが研究会メンバーに15本もプレゼントとして送られてきました。モーゼルワインについては、先のNHKのドラマ『坂の上の雲』で以下のような場面がありました。大山巌が渡独してドイツ士官の招聘を要請、モルトケ参謀総長の推薦によりメッケルが選ばれるが、メッケルは「モーゼル・ワインが日本で手に入らなければ日本行きを断る」と言う。「横浜なら手に入る」という返事でメッケルは日本行きを承諾。メッケルが日本陸軍にもたらした功績は後の日露戦争の勝利に現れる。司馬遼太郎曰く、"運命のモーゼル・ワイン"。そのモーゼルワインについて ローデ氏が書いた文章があります。 

情報交換会で、新たになった事実は例えば以下の通りです:ベルリーナーは、ユダヤ人物理学者(ベルリーナーは物理学博士)としてアインシュタインと知り合いであった。1922年にアインシュタインが来日した折に(たまたま来日中にノーベル賞受賞の知らせが入った由)彼は東京のベルリーナー家を訪問した。ベルリーナーは俘虜時代エンゲル楽団のメンバーであり、ヴァイオリンを嗜み、高価なヴァイオリンを所有していた。アインシュタインはそのヴァイオリンを借りて京都で演奏したとのこと。またベルリーナーはゲッティンゲン大学でマックス・ボルン(後にノーベル物理学賞を受賞)とも同じ研究室で学んだ友人であり、手紙の遣り取りがあった。